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HEALTH COLUMN

健康コラム

2026.10.31

聞き返すことが増えたら。聞こえの変化を相談につなげるメモ

聞き返すことが増えたら。聞こえの変化を相談につなげるメモ。白衣ゆいがメモ帳を持つイラスト

こんにちは!あっぷるぐみの主任看護師、白衣ゆいです。

「最近、聞き返すことが増えたかも」 「テレビの音が、前より小さく感じる」 「何人かで話していると、言葉が聞き取りにくい」

そんな経験はありませんか?

聞こえ方の変化は、自分ではなかなか気づきにくいものです。周囲の人から「さっきも同じことを聞いたよ」と言われて、初めて意識することもあるかもしれません。

でも、聞き返しが増えたからといって、すぐに病気と決まるわけではありません。

大切なのは、聞こえの変化を年齢や疲れだけのせいにせず、気になることを相談につなげることです。

今回は、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会の市民公開講座を参考に、ご家庭でできる確認メモと、受診を考えたいサインをご紹介します。

1.聞こえの変化は、日常の小さな場面に

聞こえにくさといっても、感じ方は人それぞれです。

例えば、静かな部屋では会話できても、周囲がにぎやかになると相手の言葉が聞き取りにくくなることがあります。

電話で聞き返すことが増えたり、家族の声が以前より聞こえにくく感じられたりすることもあるでしょう。

こうした変化があっても、「まだ大丈夫」「もう少し様子を見よう」と考えてしまうかもしれません。

ただし、聞こえにくさにはさまざまな原因があります。特に、急に聞こえが悪くなった場合などは、早めの対応が必要なことがあります。

自分で原因を決めつけず、耳鼻咽喉科で相談することが大切です。

白衣ゆいが手帳に気づいたことを記録するイラスト

2.家庭でできる「聞こえの確認メモ」

聞こえの変化が気になったら、受診の際に伝えたいことをメモしてみましょう。

記録しておきたいのは、次の4つです。

  • いつから?:今日から、数日前から、以前から少しずつなど
  • 左右どちら?:右耳、左耳、両耳、またはよくわからない
  • どんな場面で?:電話、テレビ、家族との会話、にぎやかな場所など
  • ほかの症状は?:耳鳴り、めまい、耳の痛みなど

例えば、「数日前から左耳が聞こえにくい」「会話中に聞き返すことが増えた」という短いメモでも構いません。

これは難聴かどうかを自分で判定するテストではありません。

医師に状況を伝えやすくするためのメモです。

急な聞こえの低下がある場合は、メモを完成させるために受診を遅らせないでくださいね。

3.こんなときは、早めに耳鼻咽喉科へ

聞こえにくさの中には、早めに医療機関へ相談したいものがあります。

日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会では、片耳だけの難聴、急に起こった難聴、聞こえ方が変化している難聴、耳鳴りやめまい、耳の痛みなどを伴う難聴について、早めの耳鼻咽喉科受診を勧めています。

特に、突然聞こえが悪くなった場合は、様子を見続けず、速やかに受診してください。

また、聞こえの変化とともに、ろれつが回らない、顔の感覚が鈍いといった症状が急に現れた場合は、耳以外の緊急性の高い病気も考えられます。119番で救急車を呼ぶなど、直ちに救急医療につなげましょう。

症状が強い、急に悪化している、受診を迷っているときも、自己判断せず医療機関へ相談しましょう。

4.聞こえやすい会話を、一緒につくる

聞こえにくさがある方との会話では、周囲の人のちょっとした工夫も役立ちます。

例えば、相手の顔が見える位置から、ゆっくり、はっきり話すこと。

大声で話せば必ず聞き取りやすくなるわけではありません。無理に声を張り上げるより、落ち着いた速さで伝えることを意識してみましょう。

必要に応じて、文字や字幕を使うのも一つの方法です。

大切なのは、聞き取れなかったことを責めないこと。

「もう一度言ってもらえる?」 「文字でも伝えてみようか」

そんな自然なやり取りが、安心して会話できる環境につながります。

白衣ゆいが白いカードを使って落ち着いて会話するイラスト

5.補聴器が気になったときも、まず相談

聞こえにくさを感じると、「補聴器を使ったほうがいいのかな?」と考えることもあるでしょう。

ただ、補聴器が必要かどうか、どの程度役立つかは、一人ひとりの聞こえの状態によって異なります。

まずは耳鼻咽喉科で診察や必要な聴力検査を受け、専門医と相談することが大切です。

補聴器を使う場合も、聞こえ方に合わせた個別の調整が必要です。

購入や使用を急いで自己判断する必要はありません。自分に合った方法を専門家と一緒に考えていきましょう。

まとめ|聞こえの変化を、相談のきっかけに

聞こえ方が変わると、会話が少し億劫になったり、聞き返すことをためらったりするかもしれません。

でも、聞こえにくさを一人で抱え込む必要はありません。

いつから、どちらの耳に、どんな場面で困っているのか。気になる症状があれば、そのことも添えて相談してみてください。

急な聞こえの低下は、様子を見ずに速やかに受診することも忘れずに。

聞こえの変化に気づくことは、これからの会話を大切にするための第一歩です。

白衣ゆいでした。今日も、ご自身と大切な人の体をいたわってお過ごしくださいね。

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参考にした動画・資料

日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会公式チャンネル、2024年6月10日公開。聞こえにくさの相談、聴力検査、周囲の人ができるコミュニケーションの工夫を参考にしました。

片耳の難聴、急な聞こえの低下、耳鳴り・めまい・耳の痛みなどを伴う場合の受診目安を確認しました。

突然の難聴に対する早期受診の重要性と、ほかの緊急疾患に注意したい症状について参考にしました。

補聴器の必要性を専門医に相談することや、個人の聞こえに合わせた調整の重要性を参考にしました。

※本記事は一般的な健康情報をお伝えするもので、個別の診断や治療に代わるものではありません。気になる症状がある場合は、医療機関へご相談ください。

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