HEART RATE
60
SYSTEM INITIALIZING...
HEALTH COLUMN

健康コラム

2026.10.27 運動

体操動画についていけないとき。自分のペースで使うための確認メモ

体操動画は自分のペースで。タブレットを確認するクロエ・フォリウム

こんにちは。あっぷるぐみのクロエ・フォリウムです。介護福祉士として、地域福祉を担当しています。

自宅で体操動画を見ながら身体を動かそうとしたとき、「次の動きが始まってしまった」「画面を見ながらだと慌ててしまう」「途中からついていけなくなった」と感じたことはありませんか。

動画は自分の好きな時間に見られる便利なものですが、画面の進行が自分の身体のペースと合うとは限りません。

今回は、体操の上手なやり方ではなく、動画についていけないときに、どう使い方を見直すかを一緒に考えてみたいと思います。

まずは動かずに、動画の流れを見てみる

2026年9月30日に公開された、医療法人田中会 武蔵ヶ丘病院の「武蔵ヶ丘病院 コツ活体操」は、病院の骨粗鬆症リエゾンチームが制作した体操動画です。深呼吸や足を使う運動など、複数の動作が紹介されています。

こうした動画を見ると、最初から一緒に動かなければと思うかもしれません。

でも、初めて見る動画は、まず座って最後まで眺めるだけでも構いません。

どんな順番で進むのか、途中で姿勢が変わるのか、画面を見続ける必要がありそうか。先に流れを知っておくと、自分にとって難しそうな場面にも気づきやすくなります。

見ることと、実際に身体を動かすことは別です。動画を最後まで再生したからといって、すべての動作を行う必要はありません。

足元をすっきり。床の小物をかごに片付けるクロエ

動画の速さや回数は、合わせる目標ではありません

動画の中では次々と動作が進んでいても、自分の身体は同じ速さで動けるとは限りません。

途中で説明を聞き逃したり、次の動きに移る準備ができなかったりすることもあるでしょう。

そんなとき、無理に追いつこうとして急に身体を動かしたり、遅れた分をまとめて取り戻そうとしたりする必要はありません。

厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」でも、運動を安全に行うためには、個人の健康状態や体力、普段の活動状況に配慮することが重要とされています。

大切なのは、動画を最後までこなすことではなく、自分の状態に合った使い方ができるかを考えることです。

なお、骨折した経験がある方、骨粗鬆症の治療中の方、足元が不安定な方、持病や痛みのある方は、動画の動作が自分に適しているか、始める前に医師や理学療法士などへ確認してください。

家庭で確認できる4つのポイント

体操動画を使う前に、次のことを確かめてみましょう。

  • 体調はいつもどおり? 発熱、疲労、痛み、めまいなど、普段と違うことがないか。
  • 周囲は安全? 足元に物がなく、滑りやすい場所や転倒につながる障害物がないか。
  • 画面を操作しやすい? 動画を止めようとして、無理に手を伸ばしたり姿勢を崩したりしないか。
  • 困った場面を覚えておける? 速すぎる、姿勢が不安、痛みが気になるなど、どこで困ったかを振り返れるか。

特に動画を一時停止するときは、画面の操作を急がないことが大切です。まず身体を安定させ、安全な姿勢になってから操作しましょう。

途中で困った場合は、無理に続けず、動画の何分何秒あたりで困ったかをメモしておくのも一つの方法です。

「この場面でふらつきそうになった」「次の動きに移るのが難しかった」など、具体的に書いておくと、医師や理学療法士に相談するときにも状況を伝えやすくなります。

困った場面を相談へ。動画の時刻と様子をメモして電話で相談するクロエ

こんなときは中止して相談を

運動中に胸の痛み、めまい、ふらつき、強い関節や筋肉の痛み、いつもと違う強い疲労などが現れた場合は、直ちに運動を中止してください。

症状があるのに動画を最後まで続けたり、無理に整理運動(クールダウン)を行ったりする必要はありません。安全を確保し、症状に応じて医療機関に相談しましょう。

強い胸痛、強い息苦しさ、失神などがある場合は、119番への通報を含め、速やかな緊急対応が必要です。

また、体調に異変がなくても、特定の動作に不安がある場合は、自己判断で繰り返す前に専門職へ相談してください。

まとめ|動画を止めることも、自分のペースを守る工夫

体操動画は、誰もが同じ速さ、同じ回数で進めなければならないものではありません。

まず流れを知る。無理に追いつこうとしない。安全な姿勢で画面を操作する。困った場面を記録して相談する。

私は、こうした小さな確認も、家庭で身体活動と向き合うための大切な準備だと思います。

「今日は見るだけにしよう」「ここは専門職に聞いてからにしよう」も、十分に意味のある判断です。

動画に自分を合わせるのではなく、自分の身体の状態を確かめながら、無理のない付き合い方を考えていきましょう。

※本記事は一般的な健康情報です。紹介した動画の個々の動作の安全性や骨折予防効果を保証するものではなく、医師などによる個別の診療・指導に代わるものではありません。

参考にした動画・資料

トップへ戻る