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HEALTH COLUMN

健康コラム

2026.11.01

噛み合わせが気になるとき。歯科相談へつなげる暮らしのメモ

噛み合わせが気になるとき、歯科相談へつなげる暮らしのメモ。相談メモ帳を持つ酒列ひこな。

こんにちは! あっぷるぐみの外来担当ナース、酒列ひこなです。

みなさんは、食事中に「なんだか噛みにくいな」「いつも同じ側で噛んでいるかも」と感じたことはありませんか?

噛み合わせは、毎日の食事や会話に関わる身近なもの。でも、少し気になっても「このくらいなら大丈夫かな」と、そのままにしてしまうこともありますよね。

今回は、香川大学医学部附属病院の公開講座「かみ合わせと顔のバランスを整える 顎変形症治療を知ろう!」を参考に、噛み合わせの基本と、歯科で相談するときに役立つメモの作り方をご紹介します。

大切なのは、自分で原因を決めつけず、気になることを整理して専門家に相談することです。

噛み合わせって、どんなこと?

噛み合わせとは、上下の歯を合わせたときの位置関係や接触の状態のことです。

食べ物を噛み切ったり、すりつぶしたりする動きには、歯だけでなく顎の位置や動きも関わっています。

今回の動画では、歯と顎の位置関係が噛む機能や発音などに影響する場合があることが紹介されています。

例えば、こんな困りごとです。

  • 前歯で食べ物を噛み切りにくい

  • 左右どちらか一方で噛むことが多い

  • 言葉を発音しにくいと感じる

  • 噛み合わせについて以前から気になっている

ただし、こうした様子があるからといって、必ず顎の骨格に問題があるわけではありません。

噛みにくさにはさまざまな原因が考えられますし、見た目だけで病気かどうかを判断することもできません。

動画では、歯の位置だけの問題なのか、顎の骨格も関係しているのかを、診察や検査を通して総合的に判断することが説明されています。

「気になることがある」と「病気である」は、同じではないんですね。

酒列ひこなが手帳に書き留めるイラスト。食事や話すときの変化を、いつから・どんな場面で気づいたかメモする。

家庭でできる「噛み合わせの確認メモ」

「歯科で相談したいけれど、何を伝えればいいかわからない」

そんなときは、普段の生活で感じたことを短く書き留めておくのがおすすめです。

難しく考える必要はありません。スマートフォンのメモでも、手帳でも大丈夫です。

① いつから気になっていますか?

最近気づいたのか、以前から続いているのか。わかる範囲で書いてみましょう。

② どんな場面で困りますか?

食事中、会話中など、気になる場面を記録します。特定の食べ物を噛みにくい場合は、その食べ物も書いておきましょう。

③ 左右で違いはありますか?

右側ばかりで噛んでいる、左側では噛みにくいなど、普段気づいたことをそのまま記録します。

④ 痛みや口の開けにくさはありますか?

痛みがある場所や、口を開けにくいと感じる場面なども、相談時に伝えたい情報です。

⑤ これまでの治療や薬は?

歯科で受けた治療や、現在使用している薬について、わかる範囲で整理しておきます。

⑥ いちばん相談したいことは?

「食事をしやすくしたい」「原因を知りたい」「治療が必要なのか聞きたい」など、自分の希望を書いてみましょう。

このメモは、病気を見つけるための自己診断テストではありません。

診察のときに、日常の困りごとや希望を伝えやすくするためのものです。すべて埋める必要もありません。

気になったら、どこに相談すればいい?

噛み合わせが気になるとき、最初の相談先として考えられるのは、身近な歯科医院や矯正歯科です。

動画でも、まず近隣の歯科や矯正歯科に相談し、必要に応じて口腔外科などと連携する流れが紹介されています。

診察では、口の中の状態を確認したり、必要に応じて写真や画像検査などを行ったりして、原因や対応方法を検討します。

日常生活に支障がある場合や、気になる状態が続いている場合は、歯科で相談しましょう。

症状が強いとき、急に悪化したとき、受診を迷うときは、メモが完成するのを待たずに医療機関へ相談してください。

また、成長途中のお子さんでも相談はできます。成長段階に応じた判断が必要になるため、気になることがあれば歯科で確認してみましょう。

酒列ひこなが歯科への相談を案内するイラスト。症状が強い・急に悪化したときは、メモを待たずに相談。

治療の説明を受けるときに聞いておきたいこと

噛み合わせの相談をすると、「矯正が必要なのかな?」「手術になるのかな?」と気になる方もいるかもしれません。

ここで知っておきたいのは、噛み合わせが気になる人すべてに手術が必要なわけではないということです。

動画では、歯の位置だけが関係している場合もあり、治療方法は一人ひとりの状態に応じて検討されると説明されています。

顎の骨格が関係する場合には、矯正歯科治療と手術を組み合わせる方法もありますが、必ずその方法になるわけではありません。

治療の説明を受ける際は、次のようなことを確認してみましょう。

  • 現在の噛み合わせは、どのような状態なのか

  • 歯と顎の骨格は、それぞれどのように関係しているのか

  • 治療が必要か、ほかにどのような選択肢があるのか

  • 手術が必要と考えられる場合、その理由は何か

  • 治療の進め方、見通し、注意点は何か

  • 費用や保険の取り扱いはどうなるのか

治療方針は、成長段階、骨格、症状、本人の希望などを踏まえて判断されます。

説明を一度で理解できなくても大丈夫。「もう一度教えてください」「家族と相談したいです」と伝えることも大切です。

まとめ|気づいたことを、相談のきっかけに

噛み合わせの悩みは、食事や会話など、普段の暮らしの中で気づくことがあります。

でも、気になる症状だけで原因や治療方法を決めることはできません。

まずは、いつ、どんな場面で困っているのか、自分が何を相談したいのかを整理してみましょう。

そして、気になる状態が続くときには、歯科で相談してみてください。

私、酒列ひこなからお伝えしたいのは、「小さな気づきも、相談するための大切な情報になる」ということ。

無理に答えを出そうとせず、日々の気づきを専門家に伝えるところから始めてみませんか?

参考にした動画・資料

  1. 香川大学医学部附属病院「【イキイキさぬき健康塾】かみ合わせと顔のバランスを整える 顎変形症治療を知ろう!(2026年11月)」
    2026年11月1日公開。講師:助川信太郎先生(歯・顎・口腔外科)。噛み合わせの困りごと、診断、治療の選択肢、相談先について解説。

  2. 公益社団法人 日本口腔外科学会「顎変形症などの骨格性の不正咬合」
    顎の骨格と噛み合わせの関係、機能面の問題、治療方法についての一般向け解説。

  3. 一般社団法人 日本頭蓋顎顔面外科学会「顎変形症」
    顎変形症の診察・検査と、状態に応じた治療方法についての解説。


※この記事は、一般の方向けに健康情報をわかりやすく紹介するものであり、医師・歯科医師による診断や治療に代わるものではありません。症状や治療については、医療機関で個別にご相談ください。

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