健診で血圧が高いと言われたら。家庭血圧と受診前に確認したいこと
こんにちは、あっぷるぐみの酒列ひこなです。外来では、健康診断で「血圧が高い」「高血圧の疑い」と書かれて不安になった方から、何を持って受診すればよいか相談されることがあります。
血圧はその日の緊張、睡眠不足、測定前の動き、カフェイン、喫煙、痛みなどでも変わります。ただし、健診で高いと言われたことを「たまたま」と決めつけて放置するのは安全ではありません。
この記事では、健診で血圧が高いと言われたときに、家庭血圧の測り方、受診前に整理したいこと、早めに相談したい症状を外来目線でまとめます。

結論
健診で血圧が高いと言われたら、まず家庭血圧を数日から1週間ほど記録し、健診結果と一緒に内科やかかりつけ医へ相談するのが現実的です。
頭痛、胸痛、強い息切れ、片側のしびれやまひ、ろれつが回らない、意識がぼんやりするなどがある場合は、健診結果の相談日を待たず早めに医療機関へ相談してください。
1. 健診の1回だけで決めつけず、家庭血圧を見ます
健診会場では、移動や緊張で血圧が高く出ることがあります。一方で、自宅では高くないように見えても、朝や夜に高い時間帯が隠れていることもあります。
外来で役立つのは、1回の数字よりも「いつ、どのくらい高いか」の記録です。
- 朝起きて排尿後、朝食や薬の前に測る
- 夜は寝る前の落ち着いた時間に測る
- できれば同じ腕、同じ姿勢で測る
- 数字だけでなく、動悸や頭痛など症状もメモする
家庭血圧計の数字をスマートフォンで撮るだけでも、相談時の材料になります。

2. 血圧だけでなく、他の健診項目も一緒に見ます
血圧が高いときは、血圧だけを切り離して見るより、ほかの生活習慣病リスクも一緒に確認します。
- 血糖値、HbA1c
- LDLコレステロール、中性脂肪
- 腎機能、尿たんぱく
- 体重、腹囲
- 喫煙歴、飲酒量
高血圧は症状がないまま続くことも多く、動脈硬化や脳卒中、心臓病、腎臓病のリスクに関わります。だからこそ、健診で見つかった段階で整理しておくことが大切です。
3. 受診時に伝えると話が早いこと
内科やかかりつけ医へ相談するときは、次の情報があると判断が進みやすくなります。
受診前にまとめたいこと
- 健診結果の血圧と測定日
- 家庭血圧の朝・夜の記録
- 服用中の薬、サプリ、市販薬
- 頭痛、胸痛、息切れ、むくみの有無
- 喫煙、飲酒、睡眠不足、ストレスの状況
4. 自己判断で薬を始めたりやめたりしないでください
血圧が高いと言われると、すぐ薬が必要なのか、生活改善だけでよいのか不安になると思います。
実際には、年齢、血圧の高さ、糖尿病や腎臓病の有無、心筋梗塞や脳卒中の既往、家庭血圧の推移などで対応は変わります。すでに降圧薬を飲んでいる方は、数値がよい日があっても自己判断で中止しないでください。
迷ったときの目安
| 状況 | 考えたい対応 | 持参したいもの |
|---|---|---|
| 健診で高血圧を指摘された | 家庭血圧を記録して内科へ相談 | 健診結果、家庭血圧メモ |
| 頭痛や胸痛、息切れを伴う | 早めの医療機関相談 | 症状の時刻、血圧値、薬の情報 |
| 片側のまひ、ろれつ障害がある | 救急相談を優先 | 発症時刻を伝える |
今日からできること
- 家庭血圧計があれば朝と夜に測る
- 健診結果を写真だけでなく紙やPDFで残す
- 塩分、飲酒、睡眠不足が続いていないか見直す
- 薬やサプリの一覧を用意する
- 症状がある場合は予約日を待たず相談する
血圧は、数字が高いだけで怖がりすぎる必要はありません。ただ、症状がなくても放置しないことが大切です。酒列ひこなとしては、家庭血圧と健診結果をそろえて、相談しやすい形にしておくことをおすすめします。
担当メンバー
酒列 ひこな。外来担当、救急外来ヘルプ。受診先に迷う場面を、地域で動きやすい形に整理します。
参考資料
- 厚生労働省 e-ヘルスネット: 高血圧 https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/metabolic/m-05-003
- 日本高血圧学会: 一般のみなさまへ https://www.jpnsh.jp/general/
- 日本医師会: 健康診断を受けましょう https://www.med.or.jp/forest/check/
医療安全上の注意
この記事は一般向けの健康コラムです。血圧の診断、薬の開始、薬の変更、運動や食事の内容は個別判断です。胸痛、強い息切れ、片側のまひ、ろれつが回らない、意識障害、激しい頭痛がある場合は、自己判断せず早めに医療機関へ相談してください。
