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HEALTH COLUMN

健康コラム

2026.06.25

前立腺がんを遠ざけるには?70代から見直したい生活習慣と受診の目安

担当メンバーが解説する健康コラムの重要ポイント

主任ナース白衣ゆいです

こんにちは、あっぷるぐみの白衣ゆいです。主任看護師として、健診結果や生活習慣の見直しを、毎日の行動に戻せる言葉で整理しています。

今回のテーマは、前立腺がんを遠ざけるために、70代から見直したい生活習慣です。

結論から言うと、前立腺がんは「これだけで防げる」と言い切れる病気ではありません。ただ、体重、運動、食事、喫煙、飲酒、受診の遅れを見直すことは、前立腺がんだけでなく、心臓病や糖尿病など他の病気の予防にもつながります。

動画では「リスク31%低下」という表現が使われていましたが、こうした数字は研究の条件や対象者によって変わります。数字だけを信じて自己流の健康法に走るのではなく、「続けられる生活習慣」と「相談が遅れないこと」を大切にしたいです。

この記事では、動画の内容をもとに、一般の方が安全に受け止めやすい形へ整理します。

1. 前立腺がんは、年齢とともに意識したい病気です

前立腺は、男性にある小さな臓器です。年齢を重ねるほど、前立腺肥大や前立腺がんの話を聞く機会が増えます。

前立腺がんは、進行がゆっくりなタイプもありますが、中には早めの対応が必要なものもあります。だからこそ、「年齢的に仕方ない」「尿の出が悪いだけ」と決めつけないことが大切です。

特に次のような条件がある方は、一度かかりつけ医や泌尿器科で相談しやすい状態を作っておくと安心です。

  • 50代以降で一度も前立腺について相談したことがない
  • 家族に前立腺がんの人がいる
  • 尿が出にくい、回数が増えた、夜中に何度も起きる
  • 血尿、腰痛、体重減少など気になる変化がある

尿の症状は前立腺肥大でも起こりますし、前立腺がんがあっても症状が乏しいことがあります。症状だけで区別しようとしないことが重要です。

健康コラムのチェックリスト画像

2. 生活習慣は「予防の土台」として考える

動画では、生活習慣の見直しが前立腺がんリスクに関係する可能性があると紹介されていました。

ここで大事なのは、「ある食材を食べれば防げる」「特定の運動だけで大丈夫」と単純化しないことです。

今の医学では、前立腺がん予防はひとつの食品や習慣だけで決まるものではありません。体重管理、日常的な運動、野菜やたんぱく質を含む偏りの少ない食事、禁煙、飲酒量の調整、睡眠の確保などを、まとめて整えることが基本になります。

病棟でも、ひとつの健康情報に強く引っぱられて、かえって食事が偏ったり、無理な運動で続かなかったりする方がいます。健康習慣は、短く頑張るより、長く続くことの方が価値があります。

3. 食事は「足し算と引き算」をゆるやかに考える

前立腺がん予防を意識するとき、極端な食事制限はおすすめできません。

意識したいのは、次のような基本です。

  • 野菜、果物、豆類、魚、過不足の少ないたんぱく質をとる
  • 揚げ物や加工食品ばかりに偏らない
  • 体重が増え続けているなら、食べる量や間食を見直す
  • 甘い飲み物やアルコールが習慣化しているなら頻度を下げる

トマトや大豆、魚の脂などが話題になることがありますが、それだけで結果が決まるわけではありません。サプリメントで置き換えるより、まずは食事全体のバランスを整える方が現実的です。

また、前立腺だけを気にして食事を選ぶ必要もありません。血圧、血糖値、脂質、腎機能など、他の健康課題にも合う食べ方かを一緒に考える方が安全です。

4. 運動は「きつさ」より「継続できるか」が大事です

動画では、日常的な運動習慣が健康維持に役立つことも取り上げられていました。

前立腺がん予防のために特別な運動をするというより、まずは座りっぱなしの時間を減らし、歩く時間を増やすことから始めるのが現実的です。

例えば、次のような形なら取り入れやすいです。

  • 1日20分から30分の散歩
  • 買い物や通院で少し遠回りして歩く
  • 家で軽い筋トレやスクワットを続ける
  • エレベーターより階段を選べる場面を増やす

ただし、息切れ、胸痛、ふらつき、関節痛が強い方は無理をしないでください。心臓病、整形外科の病気、転倒リスクがある方は、医師やリハビリ職に相談してから始める方が安心です。

5. 受診のきっかけになるサインを見逃さない

前立腺がん予防では、生活習慣だけでなく、早めの相談がとても大切です。

次のような変化があるときは、自己判断で様子見を続けず、医療機関へ相談してください。

  • 尿が出にくい、途中で止まる、残尿感が強い
  • 夜間頻尿が急に増えた
  • 血尿が出た
  • 排尿時の痛みが続く
  • 原因のはっきりしない腰痛や骨の痛みがある
  • 急な体重減少や食欲低下がある

もちろん、これらの症状が必ず前立腺がんというわけではありません。感染症、前立腺肥大、結石、他の病気でも起こります。ただ、「前立腺かも」と決めつける必要はなくても、「相談した方がよいサイン」として覚えておく価値はあります。

6. PSA検査は、受けるかどうかを相談で決める

前立腺がんの話でよく出てくるのが、PSA検査です。血液検査で前立腺に関係する値を見る方法で、健診や人間ドックで勧められることがあります。

ただし、PSAが高いから必ず前立腺がんというわけでも、正常だから絶対安心というわけでもありません。前立腺肥大や炎症でも値が上がることがありますし、追加検査の要否も含めて総合的な判断が必要です。

だから、PSA検査は「受けるべきか」「結果をどう受け止めるか」を相談できる相手とセットで考える方が安全です。

気になる方は、次のように聞いてみてください。

  • 自分の年齢や家族歴で、PSA検査を考えた方がよいか
  • 検査を受けるなら、結果の見方はどうなるか
  • 異常があったとき、次にどんな検査が必要か
  • 定期的に見ていく必要があるか

今日からできるチェックリスト

前立腺がんを遠ざけるために、まず確認したいのはこの5つです。

  1. 最近、体重、運動量、食事の偏りが崩れていないか
  2. 尿の出方や夜間頻尿の変化を放置していないか
  3. 喫煙や飲酒が習慣化しているなら、減らす余地があるか
  4. 家族歴や年齢をふまえて、泌尿器科相談やPSA検査を考える時期か
  5. 気になる症状があるのに、「年齢のせい」で済ませていないか

前立腺がん予防は、特別な健康法を探すことではありません。生活習慣を少しずつ整えながら、相談が必要なサインを見逃さないことが基本です。

不安なことがある方は、健診の結果や症状のメモを持って、かかりつけ医や泌尿器科で相談してください。早めに話すことで、不要な不安も、必要な検査も整理しやすくなります。

注意点

この記事は、YouTube動画の内容をもとに、健康コラムとして一般向けに整理したものです。前立腺がんの予防、検査、診断、治療の必要性は、年齢、家族歴、症状、既往歴によって異なります。症状がある方や検査を勧められた方は、自己判断せず医療機関へ相談してください。

担当メンバー

白衣 ゆい。主任看護師、内科病棟担当。毎日の生活習慣や健診後の不安を、相談しやすい形へ整理して届けます。

参考にした動画・資料

  • YouTube: 「【医師解説】前立腺がんリスク31%低下?70代から始める男性の健康習慣 | 前立腺の真実 | 男性の健康」
  • チャンネル: シニア男性クリニックTV
  • URL: https://www.youtube.com/watch?v=zzbdvL-elCM
  • 公開日: 2026-05-08
  • 国立がん研究センター がん情報サービス: 前立腺がん https://ganjoho.jp/public/cancer/prostate/index.html
  • 日本泌尿器科学会: 前立腺がん診療ガイドライン https://www.urol.or.jp/lib/files/other/guideline/41_prostate_cancer_2023.pdf
  • 厚生労働省 e-ヘルスネット: 身体活動と健康 https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/exercise/s-01-001.html
  • 厚生労働省 e-ヘルスネット: 喫煙と健康 https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/tobacco/t-01-001.html
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