走り始める前に。食事・水分・体調を無理なく確認しよう
「久しぶりに走ってみたい」「健康のために、少し運動を始めたい」。そんなときは、シューズや走る距離だけでなく、その日の体調や食事、水分のことも一緒に見ておくと安心です。
こんにちは、あっぷるぐみの宇迦元まりのです。今回は、ランニングを始めるときに“特別なものを足す”前に確認したい、毎日の準備を整理します。
この記事でわかること
- 走り始める前に確認したい、食事・水分・体調の基本
- 体を急に追い込まず、少しずつ始める考え方
- 家庭で記録しておくと相談しやすいポイント
- 運動を中止して医療機関へ相談したい目安
結論:最初に整えたいのは「特別な栄養素」より毎日の土台
ランニングを始めるときに、特定の食品、サプリメント、飲み物だけで体調や記録が大きく変わるとは言い切れません。まずは睡眠、普段の食事、水分、持病や服薬、当日の体調を確認し、無理のない時間と強さから始めることが大切です。
動画では、走るための栄養素やサプリメントについても話題になっています。しかし、このコラムでは個別の製品や成分の効果を勧めません。食事全体を極端に変えず、体調の変化を見ながら続けることを優先します。

なぜ準備が大切?久しぶりの運動は「できる感覚」と体の状態がずれることも
以前に運動習慣があった人でも、生活リズムや体力、関節・筋肉の状態は変化します。「前は走れたから」と急に距離やスピードを上げると、息切れ、痛み、強い疲労につながることがあります。
厚生労働省の情報でも、運動を始める前の健康状態の確認、運動前後の準備運動や整理運動、水分補給が大切とされています。暑さや湿度が高い日は、走る時間や場所を変える、屋内の軽い活動にする、見送ることも選択肢です。
まずは「会話ができるくらい」から
初めから長く走る必要はありません。歩く時間を増やす、短い時間だけゆっくり走る、休む日をつくるなど、翌日に強い痛みや疲労を残さない範囲で始めましょう。
ランニング中に会話が難しいほど苦しい、ふらつく、痛みが強くなる場合は、その場でペースを落とすか中止します。根性で続けることは、健康づくりの近道とは限りません。
食事は「何かを足す」より、欠けていないかを確認
運動を始めると、たんぱく質やビタミンなど特定の栄養素が気になるかもしれません。ただし、運動量、年齢、体格、持病、食事の状況で必要なことは変わります。
まりのとしては、サプリメントを先に決めるより、主食・主菜・副菜などを含む普段の食事が大きく崩れていないかを見ることから始めるのがおすすめです。食事を抜いたまま無理に走る、反対に「運動したから」と食べ過ぎる、といった極端な調整は避けましょう。
- 食事の間隔:空腹が強すぎないか、食べた直後すぎないかを確認し、体調に合わせて無理に走らない。
- 食事の全体:主食・主菜・副菜が極端に抜けていないかを確認し、ひとつの食品だけに頼らない。
- 水分:出発前・途中・帰宅後に飲めるかを考え、のどの渇きや暑さを我慢しない。
- 回復:翌日に疲れや痛みが残りすぎないかを見て、距離・回数・強さを一度に増やさない。
水分は「喉が渇ききる前」を意識
水分補給の量や飲み方は、気温、湿度、運動時間、汗の量、体格、病気の有無で異なります。決まった量を一気に飲むより、出発前、途中、帰宅後にこまめに様子を見るほうが実践しやすいでしょう。
心臓や腎臓の病気などで水分量を指示されている人は、自己判断で運動中の水分量や塩分を増やさず、主治医に確認してください。
家庭で確認できるランニング前後メモ
走る日だけ、次の項目を短く記録してみましょう。記録は「頑張りの採点」ではなく、体に合うペースを見つけるための材料です。
- 前日の睡眠や疲れの残り方
- その日の体調:発熱、頭痛、めまい、咳、胃腸症状の有無
- 走る前後にとった食事・飲み物の大まかな内容
- 走った時間、天候、暑さ、途中で休んだか
- 痛み、息切れ、動悸、ふらつきなどの変化
- 翌日の筋肉痛、関節痛、だるさの残り方
数日分のメモがあると、「暑い日に不調が出やすい」「寝不足の日は苦しくなりやすい」などの傾向に気づくことがあります。痛みや不調が続く場合は、記録を持って医療機関へ相談すると状況を伝えやすくなります。
よくある失敗例
走るために、急にサプリメントを増やす
食品やサプリメントには体質や服薬との相性があります。特定の成分だけで疲れにくくなる、けがを防げるとは限りません。治療中の病気がある人、薬を飲んでいる人、妊娠中・授乳中の人は、始める前に医師や薬剤師、管理栄養士へ相談してください。
暑さや体調不良を「気合い」で乗り切る
暑い日、寝不足の日、発熱や下痢がある日、いつもと違う息苦しさがある日は、休む判断が大切です。予定を守ることより、体調を悪化させないことを優先しましょう。
1回走れたからと、次も同じ距離にする
走れた日があっても、翌日の痛みや疲労、天候、睡眠で状況は変わります。気になる変化があれば、次回は時間や距離を減らす、歩きに変える、休むなど柔軟に調整しましょう。

運動を中止して、相談につなげる目安
次のような症状があるときは、走ることを中止し、必要に応じて医療機関へ相談してください。
- 胸の痛み・圧迫感、強い息苦しさ、動悸が続く
- 意識がぼんやりする、強いめまい、ふらつき、失神しそうな感じ
- 急な強い頭痛、片側の手足の動かしにくさ、ろれつが回りにくい
- 痛み、腫れ、熱感が強い、または翌日以降も悪化する
- 発熱、下痢、嘔吐などで体調が悪い
- 暑い環境で気分不良、頭痛、吐き気、異常な発汗や汗が出ないなどがある
急な胸痛、呼吸が苦しい、意識の変化、片側の麻痺など、緊急性が心配な症状がある場合は、ためらわず救急要請を含めた緊急の対応を検討してください。
今日からできる行動
- 走る前に、睡眠・体調・暑さを30秒だけ確認する
- 最初は歩く時間を含め、余力を残して終える
- 特別な商品を追加する前に、普段の食事と水分をメモする
- 翌日の疲れや痛みを見て、次の運動量を調整する
- 病気の治療中、薬を飲んでいる、症状がある場合は専門職に相談する
まとめ
ランニングは、体力づくりの選択肢のひとつです。ただ、始める日に必要なのは「最適な栄養素」を探すことより、体調に合わせて無理をしない準備です。
食事、水分、睡眠、気温、痛みや不調を一緒に見ながら、少しずつ続けていきましょう。迷うときは、休むことや相談することも、健康のための大事な行動です。
担当メンバー
宇迦元 まりの。看護師・美容と健康の情報発信担当。栄養やセルフケアを、無理なく続けやすい形に整理します。
参考にした動画・資料
- YouTube: 走る時に考えるべき栄養素!?|管理栄養士も知らない未病予防栄養学
- チャンネル: チーム未病チャンネル
- 公開日: 2026年7月2日
- 厚生労働省: 身体活動・運動の推進
- 厚生労働省 e-ヘルスネット: 運動実施時のけが・事故の予防と対策
- 日本スポーツ協会: 熱中症を防ごう
医療安全上の注意
この記事は、YouTube動画と公的・専門団体の情報をもとに一般向けに整理した健康コラムです。運動量、食事、水分補給、サプリメントの扱いは、年齢、体格、体調、持病、服薬、妊娠・授乳の状況によって変わります。症状が強い場合、急な悪化がある場合、治療中の食事や運動を変えたい場合、判断に迷う場合は、医療機関や主治医、薬剤師、管理栄養士に相談してください。
