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HEALTH COLUMN

健康コラム

2026.06.05

高齢者の便秘を軽く見ない。まず確認したい症状と相談の目安

主任ナース白衣ゆいです

こんにちは、あっぷるぐみの白衣ゆいです。主任看護師として内科病棟を担当し、患者さんやご家族の不安を生活に戻しやすい形で整理しています。

今回のテーマは「高齢者の便秘」です。

結論から言うと、便秘は単に「何日出ていないか」だけで判断しません。苦しさ、腹部の張り、吐き気、血便、強い腹痛などがあるかを一緒に見て、必要なときは早めに医療者へ相談することが大切です。

参考にした動画では、訪問看護の視点から、便秘の定義、原因、危険なサイン、生活でできるケアが整理されていました。この記事では、家族や介護者も確認しやすい形にまとめます。

白衣ゆいが高齢者の便秘で確認したい症状と相談目安を整理する画像

1. 便秘は「回数」だけでは決めない

動画では、便秘を「正しく便が出ていないこと」と説明していました。

病院では、入院患者さんで3日以上排便がない場合に便秘として確認することがあります。ただし、3日出ていないから必ず危険、毎日出ているから必ず安心、という単純な話ではありません。

大切なのは、本人が苦痛を感じているかです。

  • 便が硬くて出しにくい
  • 出ても残っている感じがする
  • お腹が張って苦しい
  • 食欲が落ちている
  • 気持ち悪さがある

こうした症状がある場合は、排便回数だけでなく全体の状態を見ていきます。

2. 便秘には生活習慣だけでない原因もある

便秘には、大きく分けて機能性便秘と器質性便秘があります。

機能性便秘は、腸の動きが弱くなったり、便を運ぶ力が落ちたり、便意を感じにくくなったりすることで起こります。食事量の低下、水分不足、運動不足、薬の影響なども関わります。

一方で、器質性便秘は病気や腸の通り道の問題が背景にある便秘です。大腸がん、腸閉塞、過去の手術後の癒着などが原因になることがあります。

主任看護師として病棟で見ていると、便秘は「よくあること」と思われがちです。でも、高齢の方では食欲低下や脱水、薬の変更、活動量の低下が重なると、短期間でつらさが強くなることがあります。便秘そのものだけでなく、いつもと違う変化を見逃さないことが大切です。

3. すぐ相談したい危険なサイン

次のような症状がある場合は、早めに医療機関や訪問看護へ相談してください。

  • 激しい腹痛がある
  • 吐いてしまう
  • 便に真っ赤な血が混じる
  • お腹の張りが強い
  • 食事や水分が取れない
  • 急に便秘が悪化した

便秘の背景に、腸閉塞や出血を伴う病気が隠れていることがあります。

家庭で様子を見るか、受診するか迷う場合も、早めに相談してかまいません。動画でも、違和感を体からのサインとして受け取ることが大切だと説明されていました。

4. 薬の前に確認したい生活ケア

便秘薬や浣腸が必要な場面もあります。ただし、薬には副作用や注意点があります。

まず確認したい生活ケアは次の通りです。

  • 水分を取れているか
  • 食事量が急に減っていないか
  • トイレに行く時間が確保できているか
  • お腹を冷やしていないか
  • 体を動かす機会があるか
  • 服薬内容が変わっていないか

お腹を温める、やさしくマッサージする、骨盤底筋を意識した体操をするなども、本人に合えば役立つことがあります。

ただし、強い痛みや吐き気があるときに無理なマッサージをするのは避けてください。

高齢者の便秘で家族が確認したい症状・水分・薬・相談先のチェックリスト

まとめ

高齢者の便秘は、回数だけでなく苦痛や全身状態を見て判断します。

便秘が続くときは、水分、食事、薬、活動量、トイレ環境を確認しましょう。激しい腹痛、嘔吐、血便、強い張りがある場合は、自己判断せず医療機関や訪問看護へ相談してください。

担当メンバー

白衣 ゆい。主任看護師、内科病棟担当。患者さんやご家族の不安を整理しながら、医療の話を生活に戻せる形でやさしく届けます。

参考動画

  • 訪問看護師がやさしく解説|高齢者の便秘ケア: https://www.youtube.com/watch?v=GTSrrR3H6zE
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