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HEALTH COLUMN

健康コラム

2026.05.30 メンタル

医療職のこころが折れそうなとき。うつを防ぐために早めに見たいサイン

新人ナースみもりうめです

こんにちは、あっぷるぐみのみもりうめです。新人ナースとして精神科病棟を担当し、こころの不調に寄り添うケアを学び続けています。

今回のテーマは、医療従事者のこころの疲れです。

結論から言うと、医療職がこころを壊しそうになるのは、本人が弱いからとは限りません。責任の重さ、長い勤務時間、複雑な人間関係、学び続ける負担、家庭との両立などが重なると、誰でも限界に近づきます。

動画では、看護師を中心に、医療現場でうつ状態になりやすい背景として、給料と責任の釣り合い、組織の複雑さ、長時間労働、人間関係などが語られていました。

この記事では、医療職や医療職を目指す人が、自分を責めすぎず、早めに相談につなげるための視点を整理します。

みもりうめが医療職のこころの疲れを解説する画像

1. 医療職のしんどさは、やりがいだけでは消えません

医療の仕事には、患者さんの役に立てる喜びがあります。

でも、そのやりがいだけで、すべての負担を受け止め続けるのは無理があります。

動画では、命を預かる責任、忙しさ、残業、夜勤、勉強し続ける必要、人間関係の難しさが重なり、こころの不調につながることがあると話されていました。

「好きで選んだ仕事だから弱音を吐いてはいけない」

そう思うほど、相談が遅れやすくなります。仕事が好きなことと、疲れていることは両立します。

2. 限界サインは、気合いで消すものではありません

こころの不調は、急に倒れるように出ることもありますが、多くは小さなサインから始まります。

  • 朝、仕事に行こうとすると涙が出る
  • 眠れない、途中で目が覚める
  • 食欲が落ちる、または食べすぎる
  • 患者さんや同僚に過剰にイライラする
  • 休日も仕事のことが頭から離れない
  • ミスが怖くて確認が止まらない
  • 「消えたい」と感じることがある

厚生労働省の「こころの耳」でも、働く人のメンタルヘルス不調に対する相談窓口やセルフチェックが案内されています。

このサインが出ているときに必要なのは、根性論ではなく、休養、相談、業務調整、医療につながることです。

3. 「責任が重い」のに「相談しにくい」が重なると危険です

医療現場では、職種ごとに専門性が違います。

医師、看護師、薬剤師、リハビリ職、事務、介護職、検査技師。みんな患者さんのために動いていても、見えている景色は違います。

動画でも、組織が複雑でお互いの仕事を知らないことが、すれ違いやストレスにつながると語られていました。

新人や若手ほど、「こんなことを聞いていいのかな」「勉強不足と思われるかな」と抱え込みやすいです。

先輩側は、ただ「勉強してきて」と丸投げするのではなく、何をどこまで見ればよいかを具体的に伝えることが支援になります。

医療職のこころの限界サインと相談先チェックリスト

4. 家庭や生活との両立で、こころはさらに削られます

動画では、子育てと勤務の両立のつらさにも触れられていました。

仕事中は患者さんに向き合い、家に帰れば家族のことを考える。夜勤や残業がある。勉強も必要。休みの日にも記録や委員会、研修が入る。

これでは、体が休んでいても、こころが休めないことがあります。

「みんなやっているから自分も我慢しなきゃ」と思うかもしれません。でも、限界は人によって違います。

家庭、体力、睡眠、持病、支援者の有無。条件が違えば、同じ勤務でも負担は変わります。

5. 支えになる経験は大切。でも、それだけに頼りすぎない

動画では、患者さんからの「ありがとう」や、心に残る看護経験が支えになるという話もありました。

これはとても大切です。自分が何のために働いているのかを思い出せる経験は、こころを支えてくれます。

ただし、つらさを全部「やりがい」で埋めようとすると危険です。

本当に必要なのは、個人の根性だけではなく、休める仕組み、相談できる上司、具体的な教育、適切な人員、心理的安全性です。

自分を守ることは、患者さんを守ることにもつながります。

今日からできること

医療職としてこころがしんどいと感じたら、まずこの5つを確認してください。

  1. 睡眠、食欲、涙、動悸、出勤前の不調をメモする
  2. 信頼できる同僚や上司に、具体的に困っていることを伝える
  3. 産業医、職場の相談窓口、こころの耳など外部相談先を確認する
  4. 自分を傷つけたい気持ちがある場合は、すぐに救急や専門機関につながる
  5. 後輩に教える立場なら、勉強範囲と目的を具体的に伝える

「患者さんのために頑張りたい」と思う人ほど、自分の限界を後回しにしがちです。こころの安全確認も、医療職に必要なケアのひとつです。

注意点

この記事は、YouTube動画の内容をもとに一般向けに整理した健康コラムです。うつ病、不安症、適応障害、燃え尽き、睡眠障害などの診断は専門家の評価が必要です。強い希死念慮、自傷の恐れ、出勤できない状態、不眠が続く場合は、精神科、心療内科、産業医、救急、地域の相談窓口へ早めにつながってください。

担当メンバー

みもり うめ。新人ナース、精神科病棟担当。こころの負担を責めず、相談しやすい言葉に変えて届けます。

参考にした動画・資料

  • YouTube: 「医療従事者が『うつ』になる原因がやばすぎる…」
  • チャンネル: 看護師ぐらし
  • URL: https://www.youtube.com/watch?v=MmK5CP6lWME
  • 公開日: 2025-02-26
  • 厚生労働省: 職場におけるメンタルヘルス対策 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_71447.html
  • こころの耳: 働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト https://kokoro.mhlw.go.jp/
  • 厚生労働省: こころの健康 https://www.mhlw.go.jp/kokoro/
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