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HEALTH COLUMN

健康コラム

2026.08.12

健診で腎機能の項目に変化があったら。結果を次の相談につなげる確認メモ

健康診断の結果で、「クレアチニン」や「eGFR(イージーエフアール)」の欄に印が付くと、急に不安になりますよね。けれど、ひとつの数字だけを見て、病名や治療を自分で決めることはできません。

こんにちは、あっぷるぐみの主任ナース、白衣ゆいです。腎臓は老廃物や余分な水分を尿として出す働きに関わっていますが、変化があっても自覚症状がないことがあります。だからこそ、健診結果を「怖い数字」で終わらせず、次の確認や相談の材料にすることが大切です。

動画では、クレアチニン・eGFR・尿検査を、腎臓の状態をみるための手がかりとして紹介していました。この記事では、一般の方向けに、健診で項目に変化があったときの安全な受け止め方を整理します。

白衣ゆいが健診結果の確認資料を整理しているイラスト

クレアチニンとeGFRは、何をみる手がかり?

クレアチニン(Cr)は、血液検査で確認する項目のひとつです。eGFRは、クレアチニンに年齢や性別などを組み合わせて、腎臓が老廃物を尿に出す力を推定した値です。一般に、eGFRが低いほど腎機能が低下している可能性を考えます。

ただし、これらは健診の1回の値だけで慢性腎臓病(CKD)を診断するものではありません。日本腎臓病協会などの資料でも、尿たんぱくなどの腎障害の所見やeGFRの低下が3か月以上続くか、原因となる病気などを合わせて評価する考え方が示されています。

体調、水分不足、発熱、筋肉量、服用中の薬など、検査値の受け止め方に関わる事情も人によって異なります。「前はどうだったか」「尿検査では何と言われたか」も、診察では大切な情報です。

家庭で確認したい4つのポイント

  • 健診結果の判定と数値を一緒に残す:結果票そのものを保管し、前年以前の結果があれば並べておきます。数値だけをスマホで切り取るより、検査日や判定も分かる形が役立ちます。
  • 尿検査の欄も見る:尿たんぱく・尿潜血など、血液検査とは別の手がかりがあります。良し悪しを自分で断定せず、気になる印があれば結果票ごと相談しましょう。
  • その時の体調をメモする:発熱、下痢・嘔吐、食事や水分がとれなかった日、むくみ、尿の変化、強いだるさなど、検査前後に普段と違うことがなかったかを思い出します。
  • 薬・市販薬・サプリを一覧にする:処方薬だけでなく、痛み止め、かぜ薬、サプリメントも含めて、製品名や飲む頻度をメモします。自己判断で中止・変更せず、医師や薬剤師に見せてください。

「水をたくさん飲めば数値が戻る」「特定の食べ物だけで腎臓を守れる」と決めつけるのも避けましょう。水分・塩分・たんぱく質などの調整は、心臓や腎臓の病気、糖尿病、治療内容によって個別に異なります。

受診や相談につなげる目安

健診で再検査・要受診・要精密検査と案内された場合は、症状がなくても、結果票を持って健診機関やかかりつけ医へ相談する日を決めましょう。自分に必要な検査の種類や時期は、医療者と相談して決めるのが安全です。

次のような症状があるときは、健診の結果待ちだけで様子を見続けず、早めに医療機関へ連絡してください。

気になる状況 行動の目安
尿が極端に少ない・出ない、急なむくみがある 当日中を目安に医療機関へ相談。急な悪化なら早めの受診を
息苦しさ、強いだるさ、繰り返す吐き気、意識がぼんやりする 急な症状や悪化があれば救急相談・救急受診も含めて判断
血尿、強い背中・脇腹の痛み、発熱がある 自己判断で市販薬を重ねず、早めに医療機関へ相談

持病がある方、妊娠中の方、高齢の方、すでに水分・塩分・薬について指示を受けている方は、健診結果を受け取った時点で主治医や薬剤師へ確認するのがおすすめです。

白衣ゆいが受診前の相談メモを準備しているイラスト

相談の場で伝えると役立つメモ

受診時には、次の内容を一緒に伝えると、医療者が状況を把握しやすくなります。

  • 健診結果票(できれば過去の分も)
  • 気になる症状が始まった時期と変化
  • ふだんの血圧、体重、尿の変化などの記録があればその内容
  • 処方薬、市販薬、サプリメントの名前・量・頻度
  • 糖尿病、高血圧、心臓病などの持病や、家族に腎臓病がいるかどうか

受診後に「何を質問すればよかったかな」とならないよう、気になることを短く書いて持っていくのもいいですね。検査値は、生活を責めるための数字ではなく、体の状態を一緒に確かめるための入口です。

まとめ:結果票を持って、早めに相談の準備を

クレアチニンやeGFRは、腎臓の状態をみる大事な手がかりですが、単独の数値だけで自己診断はできません。健診結果、尿検査、これまでの推移、体調、薬をまとめて、再検査や主治医への相談につなげましょう。

症状が強い、急に悪化した、尿が出にくい、息苦しいなど「いつもと違う」と感じるときは、結果票だけを見ながら待たず、医療機関や救急相談を利用してくださいね。

参考にした動画・資料

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