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HEALTH COLUMN

健康コラム

2026.06.07

在宅医療と介護サービスをどう使う?家族が迷わない相談の始め方

在宅医療と介護サービスで迷う家族へ

家で療養したい、家族を支えたいと思っても、医療と介護の相談先が分かれて見えることがあります。 訪問診療、訪問看護、介護サービス、ケアマネジャーなど、名前は聞いたことがあっても役割の違いは迷いやすいものです。 この記事では、高齢者在宅医療・介護サービスガイドライン2019をもとに、家族が相談を始めるための考え方を整理します。

この記事でわかること

  • 在宅医療と介護サービスを分けて考えすぎないコツ
  • 家族が相談前に整理したい情報
  • 早めに相談したい生活変化の目安

結論

在宅療養では、医療と介護を別々にがんばるより、本人の希望、生活の困りごと、家族の負担をまとめて相談することが大切です。 まずは、かかりつけ医、地域包括支援センター、ケアマネジャーなど、つながりやすい窓口に現状を伝えましょう。

なぜこのテーマが大切なのか

高齢者の在宅療養では、病気の管理だけでなく、食事、排泄、移動、服薬、家族の休息などが関わります。 一つの困りごとが、医療と介護の両方にまたがることも少なくありません。

実務では、家族が限界まで抱え込んでから相談することがあります。 しかし、早めに困りごとを共有すると、サービス調整や見守りの方法を考えやすくなります。

クロエ・フォリウムが在宅医療と介護サービスの相談先を整理する画像
クロエ・フォリウム

クロエ・フォリウム 介護福祉士

家族だけで抱え込まなくて大丈夫です。困っている生活場面を一つずつ言葉にすると、相談先が見えてきます。

基本の考え方

本人の希望と生活の困りごとを一緒に見る

在宅療養では、「どこで過ごしたいか」「どんな生活を続けたいか」という本人の希望が大切です。 同時に、転倒、食事量、服薬、排泄、介護者の疲れなど、現実の困りごとも確認します。

具体例として、本人は家で過ごしたいと思っていても、夜間のトイレ介助で家族が眠れない場合があります。 その場合、福祉用具、訪問サービス、夜間対応の相談などが必要になることがあります。

注意点は、家族の負担を「まだ大丈夫」と隠さないことです。 介護者の疲れも、在宅療養を続けるうえで重要な情報です。

医療と介護の情報を同じメモにまとめる

医療側には病名や薬の情報、介護側には生活動作や家族状況の情報が集まりやすいです。 両方をつなぐために、病気、薬、生活の困りごと、本人の希望を1枚にまとめると相談しやすくなります。

実務では、薬が変わったことが介護側に伝わらなかったり、転倒が医療側に伝わらなかったりすることがあります。 小さな変化でも共有できる仕組みを作りましょう。

注意点は、すべてを家族が完璧に管理しようとしないことです。 共有ノートや連絡帳、訪問時のメモなど、続けやすい方法を選びます。

具体的な手順

  1. 本人の希望を確認する
  2. 生活で困っている場面を3つ書く
  3. 病名、薬、通院先を整理する
  4. 家族の負担や不安をメモする
  5. かかりつけ医、地域包括支援センター、ケアマネジャーへ相談する

在宅相談前チェックリスト

  • 本人がどこでどう過ごしたいかを聞いた
  • 食事、排泄、移動、服薬の困りごとを書いた
  • 家族の疲れや不安もメモした
  • 薬と通院先を整理した
  • 相談先の電話番号を確認した

よくある失敗例

家族だけで限界までがんばる

よくある失敗は、「まだサービスを使うほどではない」と考えて相談を先延ばしにすることです。 困りごとが小さいうちに相談したほうが、選択肢を整理しやすくなります。

改善例は、困っていることを「夜間のトイレ」「薬の飲み忘れ」「食事量の低下」のように具体化することです。 具体的な困りごとは、サービス調整につながりやすくなります。

実践例

相談時には、次のように伝えると整理されます。

「本人は家で過ごしたいと言っています。最近、夜間のトイレ介助が増えて家族が眠れていません。薬の飲み忘れもあります。訪問サービスや福祉用具を相談したいです。」

相談内容 あいまいな伝え方 具体的な伝え方
本人の希望 家がいいみたいです 本人はできるだけ自宅で過ごしたいと言っています
生活の困りごと 介護が大変です 夜間トイレ介助が3回あり、家族が眠れていません
相談したいこと 何か使えますか 訪問サービス、福祉用具、服薬管理を相談したいです

キャラクター補足コーナー

白衣ゆい

白衣ゆい 主任ナース

食事量の低下、転倒、息苦しさ、発熱などは医療側にも共有してください。小さな変化が大事なサインになることがあります。

今日からできる行動

  • 困っている生活場面を3つ書く
  • 薬と通院先の一覧を作る
  • 地域包括支援センターやケアマネジャーの連絡先を確認する

まとめ

  • 在宅療養では本人の希望と生活の困りごとを一緒に見る
  • 医療と介護の情報を1枚にまとめると相談しやすい
  • 家族の疲れも重要な相談材料
  • 困りごとが小さいうちに相談すると選択肢を整理しやすい
  • 体調変化がある場合は医療機関にも共有する
在宅医療と介護サービスを相談する前に整理したい本人希望・生活・家族負担のチェックリスト

参考資料

医療安全上の注意

この記事は、Mindsに掲載されている診療ガイドライン情報をもとに、一般向けに整理したものです。 在宅医療、介護サービス、介護保険、訪問看護、福祉用具の利用可否や内容は、本人の状態、地域、制度、医療機関や事業所によって異なります。 発熱、息苦しさ、胸痛、転倒後の痛み、急な意識変化、食事や水分が取れないなどの体調変化がある場合は、自己判断せず医療機関や救急相談へつなげてください。

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