妊娠中の血圧が高いと言われたら。不安を抱え込まないための確認メモ
妊娠中の血圧で不安になった方へ
妊婦健診で「血圧が高め」と言われると、赤ちゃんへの影響や自分の体調が心配になります。 一方で、どの症状を急いで相談すればよいのか、家で何を見ておけばよいのかはわかりにくいものです。 この記事では、妊娠高血圧症候群の診療指針2021をもとに、妊娠中の血圧相談を一般向けに整理します。
この記事でわかること
- 妊娠中の血圧を自己判断しない理由
- 健診や受診時に伝えたい症状
- 早めに相談したい注意サイン
結論
妊娠中に血圧が高いと言われたら、家庭で抱え込まず、健診先や医療機関に確認することが大切です。 頭痛、見え方の変化、強い腹痛、息苦しさ、尿量の減少、出血などがある場合は、早めの相談が必要です。
なぜこのテーマが大切なのか
妊娠中の高血圧は、妊婦さん本人と赤ちゃんの両方に関わる重要なサインになることがあります。 健診で血圧や尿検査を確認するのは、変化を早めに見つけるためです。
実務では、「少し高いだけだから大丈夫」と思う方もいれば、逆に不安で何度も測って疲れてしまう方もいます。 大切なのは、数字だけで判断せず、症状や健診結果をあわせて相談することです。

基本の考え方
妊娠中の血圧は「経過」で見る
妊娠中の血圧は、1回の数値だけではなく、健診での経過や症状とあわせて見ます。 家で測る場合も、測った時間、姿勢、体調を一緒に記録すると参考になります。
具体例として、朝と夜で数値が違うことや、緊張で高く出ることがあります。 そのため、気になる数値が続く場合は、自己判断で様子を見すぎず健診先へ連絡しましょう。
注意点は、過度に何度も測り続けて不安を強めないことです。 測定回数や連絡の目安は、通っている医療機関に確認しておくと安心です。
症状は遠慮せず伝える
妊娠高血圧症候群では、頭痛、視覚の異常、上腹部痛、息苦しさ、尿量の減少、出血などが重要なサインになることがあります。 「妊娠中だからよくあること」と決めつけず、いつから、どの程度、続いているかを伝えます。
実務では、妊婦さんが「迷惑かも」と連絡をためらうことがあります。 しかし、妊娠中の症状は早めに共有したほうが安全に判断しやすくなります。
注意点は、ネット検索だけで緊急度を決めないことです。 不安な症状があるときは、健診先、救急相談、医療機関へ連絡しましょう。
具体的な手順
- 健診で言われた血圧や尿検査の内容を確認する
- 家庭血圧を測る場合は時間と体調もメモする
- 頭痛、見え方、腹痛、息苦しさ、むくみ、尿量を確認する
- 気になる症状がある場合は健診先へ相談する
- 指示を受けたら、受診先、時間、持ち物を復唱する
相談前チェックリスト
- 血圧の数値と測定時間を書いた
- 頭痛や見え方の変化があるか確認した
- 腹痛、息苦しさ、出血の有無を確認した
- 胎動や体調の変化をメモした
- 健診先の連絡先をすぐ見られるようにした
よくある失敗例
「妊娠中はよくある」と症状を我慢する
頭痛やむくみなどは妊娠中に起こることがありますが、強い症状や急な変化は確認が必要です。 「よくあること」と決めつけると、相談のタイミングが遅れることがあります。
改善例は、症状の強さ、始まった時間、続いている時間を短くメモして連絡することです。 説明が苦手でも、メモがあれば医療者が状況を確認しやすくなります。
実践例
電話相談では、次のように伝えると整理しやすくなります。
「妊娠32週です。今日の朝から頭痛があり、家庭血圧は2回とも高めでした。見え方が少しチカチカします。受診したほうがよいか相談したいです。」
| 場面 | 伝わりにくい言い方 | 伝わりやすい言い方 |
|---|---|---|
| 血圧 | 血圧が高いです | 朝に2回測り、どちらも高めでした |
| 症状 | 少ししんどいです | 頭痛と見え方のチカチカが朝から続いています |
| 相談内容 | 大丈夫ですか | 今日受診すべきか、指示を確認したいです |
キャラクター補足コーナー
「このくらいで電話していいのかな」と迷う症状ほど、健診先に確認しておくと安心です。
今日からできる行動
- 健診先の緊急連絡先をスマホに登録する
- 血圧を測る時間と記録方法を決める
- 頭痛や見え方など、相談したい症状リストを作る
まとめ
- 妊娠中の高血圧は自己判断せず相談する
- 血圧は数値だけでなく経過と症状も大切
- 頭痛、見え方の変化、腹痛、息苦しさ、出血は早めに相談する
- 電話相談では妊娠週数、血圧、症状、相談したいことを伝える
- 不安を抱え込まず、健診先とつながる準備をしておく

参考資料
- Mindsガイドラインライブラリ: 妊娠高血圧症候群の診療指針2021-Best Practice Guide- https://minds.jcqhc.or.jp/summary/c00660/
医療安全上の注意
この記事は、Mindsに掲載されている診療指針情報をもとに、一般向けに整理したものです。 妊娠中の高血圧、検査、受診の必要性、分娩管理は、妊娠週数、母体と胎児の状態、既往歴によって異なります。 頭痛、視覚異常、強い腹痛、息苦しさ、胸痛、出血、尿量減少、けいれん、胎動の変化などがある場合は、自己判断せず健診先や医療機関へ速やかに相談してください。

みもりうめ 新人ナース
不安なときは、うまく説明できなくても大丈夫です。症状と血圧のメモがあるだけで相談しやすくなります。