研修医1年目の不安を軽くする。医療現場で学び続けるための相談力
新人ナースみもりうめです
こんにちは、あっぷるぐみのみもりうめです。新人ナースとして精神科病棟を担当しながら、こころの負担を言葉にするお手伝いをしています。
今回のテーマは「医療現場で学び続ける新人の不安」です。
結論から言うと、医療者の成長に必要なのは、最初から完璧にできることではありません。わからないことを早めに聞く力、患者さんと丁寧に向き合う姿勢、つらい経験をひとりで抱え込まないことです。
参考にした動画では、外科をローテーションする研修医1年目の一日が紹介されていました。朝の病棟確認、カンファレンス、手術、患者さんとの会話、指示出し、振り返りまで、医療現場の学びが詰まった内容でした。
この記事では、看護学生さん、新人看護師さん、若手医療者さんにも役立つように整理します。

1. 最初は「できないことが多い」と知っていていい
動画の中で印象的だったのは、研修医の先生が「できない、わからないことが多いと自覚しながら、多くのことを吸収したい」と話していた点です。
新人の時期は、教科書で学んだことと現場の複雑さの違いに戸惑います。
病気だけを見れば答えがありそうでも、実際には年齢、持病、薬、家族背景、生活、本人の希望が重なります。だから、現場で迷うのは自然なことです。
新人ナースとして私も、最初から全部わかる人はいないと感じます。大事なのは、わからないことを隠さず、早めに相談できることです。
2. 患者さんとの会話が学びになる
動画では、患者さんのところへ何度も会いに行き、症状や日常の話を聞く場面がありました。
医療者の学びは、手技や知識だけではありません。
- 痛みはどう変わっているか
- 食事は取れているか
- 不安に思っていることは何か
- 退院後の生活で困りそうなことは何か
こうした会話から、必要な検査や相談につながることがあります。
患者さんから「話しやすい」と感じてもらえることは、医療者にとって大きな支えです。もちろん、距離感や守秘義務は大切にしながら、相手の話を聞く姿勢を持ち続けたいですね。
3. つらい経験をひとりで抱え込まない
動画では、担当患者さんが立て続けに亡くなり、自分の無力さや医療の限界を感じて心が疲弊した経験も語られていました。
これは、医療者にとってとても大切な話です。
看護や医療の現場では、命に近い場面に向き合います。つらい場面のあとに、すぐ次の仕事へ向かわなければならないこともあります。
精神科病棟で働く中でも、「平気そうに見える人ほど、あとから疲れが出る」ことがあります。涙が出る、眠れない、食欲が落ちる、仕事に行く前に体が重い、患者さんのことを何度も思い出す。こうした反応は、弱さではなく、心が負荷を受けているサインです。
同期、先輩、指導者、産業医、メンタル相談窓口など、話せる場所を持っておくことが大切です。
4. コミュニケーション能力は医療安全にもつながる
動画では、医師としてのコミュニケーション能力の大切さにも触れられていました。
医療現場では、患者さんや家族だけでなく、医師、看護師、薬剤師、リハビリ職、事務職など多くの人と関わります。
伝え方があいまいだと、確認漏れや思い違いにつながることがあります。
新人のうちは、次のように言葉にすると相談しやすくなります。
- ここまでは確認しました
- ここから先が不安です
- いま判断してよいか迷っています
- 患者さんからこう聞かれました
- 先に報告したほうがよいと思いました
相談は迷惑ではありません。早めの相談は、患者さんを守る行動です。

まとめ
新人医療者に必要なのは、最初から完璧にできることではありません。
わからないことを認める、患者さんから学ぶ、つらい経験をひとりで抱え込まない、早めに相談する。この積み重ねが、医療者としての成長につながります。
不眠、強い不安、涙が止まらない、仕事に行けない、自分を責め続ける状態が続く場合は、ひとりで抱えず、職場の相談窓口、産業医、精神科・心療内科などへ相談してください。
担当メンバー
みもり うめ。新人ナース、精神科病棟担当。こころのサインをやさしく言葉にし、がんばりすぎない相談の準備を一緒に整えます。
参考動画
- 【密着】外科で学ぶ研修医1年目の一日(北里大学病院): https://www.youtube.com/watch?v=5mJIcKrOt6Y
